Rowing

ローイング競技について

  • 競漕種目
  • パラローイング
  • コースタルローイング

大きく男子種目(M)・女子種目(W)とあり、さらにそれぞれ軽量級種目(LM/LW)、ジュニア種目(JM/JW) があります。
そして、下表のように艇の種類、クルー数、舵手の有無により10種目の競技が定められています。

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  1. 種目名
  2. 記号
  3. クルー数
  • シングルスカル
    1. シングルスカル
    2. 1x
    3. 1人
  • ダブルスカル
    1. ダブルスカル
    2. 2x
    3. 2人
  • 舵手なしクォドルプル
    1. 舵手なしクォドルプル
    2. 4x
    3. 4人
  • 舵手付きクォドルプル
    1. 舵手付きクォドルプル
    2. 4x+
    3. 5人
  • 舵手なしペア
    1. 舵手なしペア
    2. 2-
    3. 2人
  • 舵手付きフォア
    1. 舵手付きフォア
    2. 4+
    3. 5人
  • 舵手なしフォア
    1. 舵手なしフォア
    2. 4-
    3. 4人
  • エイト
    1. エイト
    2. 8+
    3. 9人
  • ナックルフォア
    1. ナックルフォア
    2. KF
    3. 5人
  • 舵手付きペア
    1. 舵手付きペア
    2. 2+
    3. 3人
  • ※舵手つきペア・舵手なしフォアは男子のみの種目です。

  • ※ナックルフォア以外の艇をシェル艇と称します。

  • ※舵手つきクオドルプルは全日本軽量級選手権・全日本社会人選手権にて採用。

記号「x」の種目は、1人が2本のオールを持って漕ぎ、記号「-」の種目は、1人が1本の大きなオールを両手で持って艇の右側か左側より出して漕ぎます。
記号「+」は舵手つき、「+なし」は舵手なしです。

障がい者のボート競技です。 選手は障がいの区分により種目が決まります。 操作技術は健常者と変わりないため競技距離も健常者と同様2000m、大会会場も同時期同会場で開催されます。

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  1. 種目名
  2. クラス 記号
  3. クルー数
  • 男子シングルスカル
    1. 男子シングルスカル
    2. PR1 M1x
    3. 1人
  • 女子シングルスカル
    1. 女子シングルスカル
    2. PR1 w1x
    3. 1人
  • 混合ダブルスカル(PR2)
    1. 混合ダブルスカル(PR2)
    2. PR2 MIX2x
    3. 男女1人ずつ
  • 混合ダブルスカル(PR3)
    1. 混合ダブルスカル(PR3)
    2. PR3 MIX2x
    3. 男女1人ずつ
  • 混合舵手付きフォア
    1. 混合舵手付きフォア
    2. PR3 MIX4+
    3. 5人

Class

障がい区分

競技種目は、選手が持っている身体機能によって出場する種目がきまることで「自身では種目を選べない」、事前の健康診断、クラス分け検査により各競技種目が割りふられます。

  • PR1
    体幹機能に障害があり、自立歩行ができない選手。主に腕と肩を使ってボートを進める。
    ボートはパラローイング専用設計。艇のシートは固定:選手は背もたれ付きシートに座り、ベルトで胸部を押える。
    胸部ベルトはワンタッチで取り外すことが必要。
    安全のため、艇の両サイドにフロート(浮き)が付き安全を保っている。
  • PR2
    欠損等により脚は使えないが、胴体と腕を使って両名が両手でオールを漕ぐ。
    ボートはパラローイング専用設計。艇のシートは固定ではあるが、PR1シート部分の背もたれがない。
  • PR3
    肢体不自由であるが可動シートで脚を使ってボートを漕ぐことができる。視覚障がいもこのクラス。
    ボートは健常者と同じ設計。
    上下肢、視覚(全盲含む)、脳性等(聴覚、内臓疾患等を除く選手が対象。)+舵手(男女、健常・障がいの区別なし)選手全員の協力で、スピードやタイミングを舵手の号令でこぎ手(クルー)がタイミングを合わせ艇を進める。
クラス 障がい 障がいの程度
PR1 下肢障がい クラス
PR2
PR3 四肢障がい・視覚障害

コースタルローイングは2000年代に誕生した、オープンウォーターで漕ぐ新しいローイングスポーツです。
主な特徴として、海岸やラフな湖や川などのオープンウォーターで行うローイングスポーツということが挙げられます。波が高いラフなコンディションでも安定的に漕げるように、幅の広い船体で、船尾には流入した水を即時放出できる機能を持っています。
大きく男子種目(M)・女子種目(W)とあり、さらに男女混合種目があります。

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  1. 種目名
  2. 記号
  3. クルー数
  • シングルスカル
    1. シングルスカル
    2. C1x
    3. 1人
  • ダブルスカル
    1. ダブルスカル
    2. C2x
    3. 2人
  • 舵手付きクォドルプル
    1. 舵手付きクォドルプル
    2. C4x+
    3. 5人
  • 舵手付きフォア
    1. 舵手付きフォア
    2. C4+
    3. 4人
  • 混合ダブルスカル
    1. 混合ダブルスカル
    2. C2x
    3. 男女一人ずつ
  • 混合舵手付きクォドルプル
    1. 混合舵手付きクォドルプル
    2. C4x+
    3. 5人

Race

レース形式
  • コースタルローイング
    全長4~6キロメートルのレースで、海上に設置されたブイとターニングマークを回りながらフィニッシュラインまでの着順を競うもの。クルーの持久力、スキル、ナビゲーションそして長距離レースで変化するウォーター条件への適応性が求められる。
  • ビーチスプリントローイング
    砂浜のスプリントと海上のローイングを組み合わせた直接対決のレーススタイル。 砂浜からランニングして乗艇した後、沖250メートルに設置されたブイをスラロームしながら、ターニングマークを180度転回。ビーチに戻りフィニッシュラインまで全力疾走し、砂浜に直立した1本の旗を先に拾い上げた(またはボタンもしくは類似の器具を押した)クルーが勝者となる。 この形式では短時間の枠内で複数回出漕するようなレース構成がされています。クルーの瞬発力、沿岸のナビゲーションスキル、そして疲労下でのパフォーマンスが必要となる。

Crew

クルーのポジション・役割

●ここではエイトを例に説明します。

ポジション・役割
  • ・艇首方向から順に、舳手(バウ)、2番、3番、4番、5番、6番、7番、整調(ストローク)と呼びます。
  • ・舵手(コックス)は整調と向かい合って1番艇尾側に位置します。
  • ・フォアの場合は3~6番がなく、バウ、2番、3番ストロークとなります。
  • ・舵手の位置は、エイトではほとんど艇尾側ですが、フォアやペアなどの場合、艇首側に位置するのも多くなっています。
  • ストローク
    クルーのリード役であり、ペース配分、ピッチの上げ下げなどをリードし、クルー全体のリズムの中心となります。
  • バウ
    他の漕手の動きを見ることが出来るため、全体の調子を見たり、声を出して励ましたり、漕手のオールの乱れを注意する事が必要でストロークに劣らず重要なポジションです。
  • その他の漕手
    主としてエンジンの働きをしますので、普通体力のある漕手を配します。

「究極の団体競技」といわれるボート競技の見どころは、なんといっても選手たちの一糸乱れぬチームワークです。シングルスカルを除くすべての種目は複数人で漕ぐことから、一人一人の能力だけではなく、高いユニフォーミティーが求められます(uniformity/クルーがまったく同じ動き・同じ力の出し方をすること)。 中でもボート競技の華といわれるエイトは、8人の漕手のシンクロした漕ぎが生み出す水上を滑るように走る美しさと、時速20kmという驚異的なスピードが最大の魅力。ゴールするまで諦めないギリギリの駆け引きには、つい手に汗握り声援を送りたくなる、熱い戦いも見ものです。 また、唯一の個人種目であるシングルスカルはレースで勝つために必要な「ペース配分」「展開」等の戦略をすべて一人で実行する必要があるため、バランスの良い高い能力が必要とされます。選手のパーソナリティが戦略に反映される点など見どころも満載です。 観戦のポイントはまずレース序盤(500m)。一斉にスタートした各艇が高いピッチで漕ぎ進め、艇速を一気にトップスピードへ加速。激しい先頭争いが行われます。 1,000mからの中盤は、序盤のトップスピードを維持しつつ、各艇の位置や動きを見てペース配分や要所でのスパートを仕掛けるなど、レース中の駆け引きが行われます。 1,500m以降の終盤はレースが大きく動く区間。持てる力を振り絞り、ゴールを目指してクルー一丸でラストスパート。大声援に背中を押され、最後の一本まで漕ぎ抜きます。

Term

競技用語
クルー(crew) 1つの艇に乗るメンバー全員のことを指す
キャッチ(catch) ブレードの漕ぎ始め。ブレードを水中へ入れて水をつかむこと
ドライブ(drive) ブレードが水の中にあり、水を押して加速させている状態
フィニッシュ(finish) ブレードの漕ぎ終わり。ここでブレードを水面上へ出す。
フォワード(forward) フィニッシュから次のキャッチまでのこと。この間オールを空中で返翼しながら休息をとり、リズムを整える。
レート(rate) 1分間にオールを漕ぐ回数。ピッチともいう。
ストロークサイド(stroke side) 艇の進行方向に対して左側(漕手自身は右手側)のオール。
バウサイド(bow side) 艇の進行方向に対して右側(漕手自身は左手側)のオール。
アテンション・ゴー(attention go) 審判が発するスタートの掛け声。「ゴー」のタイミングで漕ぐ。
リギング(rigging) 艇、オールの各部を自分が漕ぎやすいように調整すること。
ロー・アウト(row out) 全力を出し切って漕ぎ果てること。
腹切り(catch a crab) レースや練習中に発生するアクシデント。ブレードが水に押されて水中から抜けない状態。